恋愛小説 年越しは一つに?

俺、ひとし。18歳。

大好きな幼馴染がいる。

みわちゃん、19歳。

みわちゃんは短大生になって、俺らの街から2時間くらいかかるとことに一人暮らしを始めた。

みわちゃんが月一で帰省して、俺が月一で遊びに行って、今、月2回くらいしか会えなくなっている。

小さい頃からずっと一緒で、なんか恥ずかしくて告白できなくて、ずるずる今に至る。

今日はおおみそか。

みわちゃんの部屋にお泊りデート。

あ、もちろん幼馴染だから親の許可は出てる。

今日は初めてのキスをしたいと計画を練っている。

おおみそかのカウントダウン、繋がって迎えられたら、その2人は一生一緒らしいから。

これ、友達の高橋情報。

高橋は「繋がるってお前、童貞じゃなくなる気かー?」って騒いでたけど。

まずはチュー。はじめてーのーちゅー!

「お待たせー!ひとしくん、寒かったやろー?」

駅に迎えに来たみわちゃん。パンダ帽を被って緑のコートを着ている。あれ、コートがまたちょっと小さくなったかな?

「みわちゃん!コート小さくなってへん?」

「むっ!今日の晩御飯、年越し天下一品ラーメンの予定なんやけど。。。」

「あっ天一!行こう行こう!。。。あ!やっぱり、やめとこう!家で星野源みたいにきつねうどん食べよう!カップ麺安いし!みわちゃん早くガキ使見たいやろ?」

「ええけど。どん兵衛でも。。。ひとしくん蕎麦アレルギーやからきつねうどんか。私も蕎麦やめとこうかな。。。」

「う、うん!どん兵衛のきつねうどんがええんちゃう?」

初めてのチューするのに、お互い天一のにおいはあかんよな。それに、チューで蕎麦にあたるかもしれんし!

〜そして2人はテレビを見ながらうどんを食べて過ごした。〜

「あはは!松本人志最高!」

あー後5分。

「な、なぁみわちゃん。もうすぐカウントダウンやで!」

「あ、ホンマやー。そろそろ初詣行く準備しようかー。」

「それもそうやねんけど、カウントダウンって大事らしいで。高橋がな、言うてたんやけどな、カウントダウンを繋がって迎えられたら、その2人は一生一緒におれるらしいで!」

「ふーん?んじゃー、ひとしくん、目つむって。」

「え?う、うん。何するん?」

「。。。恥ずかしいから。。。」

俺は言われた通り目をつむってみわちゃんが何かするのを待った。

ってか、恥ずかしいからって、チューしかありえへんやん!

って、まさか脱チェリーボーイ?おかんに怒られるー!

「え?みわちゃん?何するん?」

「ええから!恥ずかしいから目開けたらあかん!」

そして、みわちゃんが携帯で時報を聴き出した。うっすら聴こえる。

〜59分〜

ピッピッピッ。。。

あ、何かが首元に触れるー。

ピーン!

「明けましておめでとう!ひとしくん、目開けていいで!」

目を開けると、俺とみわちゃんは黒いバカ長いマフラーで繋がっていた。

「みわちゃん、これ何?」

「今年クリスマス会われへんかったから。手編みマフラー。。。あげる。」

「繋がるって。。。ああ、なるほど。。。うん。。。」

「マフラーあんまり嬉しくないん?手編みって恥ずかしいもんやで。」

「いや、ちゃうちゃう。うん、嬉しいで。うん、明けましておめでとう。手編みのマフラー、プレゼントありがとう。」

「さー、初詣行こうか!」

そして俺は、もちろん初詣でこう祈った。

今年こそ、初チュー、できますように!